私にとってあなたは、

私の心の中に輝く、

一筋の流星。

***

a meteor

***

「紫義様?」

宿営地のテントの外。
紫義を見つけ、後ろから声をかける。

「里結ですか。」

紫義は名前を呼ばれ、振り返った。

「何をしておられるのですか?こんな時間に・・・」
「いいえ。何でもありませんよ。」

紫義は少し微笑み、言った。

「・・・お風邪を召されますよ?」
「大丈夫ですよ」

里結が紫義の傍まで寄り、顔をのぞき込む。
里結は心配そうな顔をするが、紫義は動きそうにない。

「・・・・・・」

しばらくの沈黙の後、里結がふぅ、とひとつため息を吐く。

「どうしました?」
紫義が尋ねる。

「いいえ。何でも。」
そう言うと、里結は紫義横に座り込む。

「私もここにいていいですか?」
「ええ。構いません。」
紫義はまた少し微笑う。
その笑顔を見て、里結もつられるように笑う。

また、しばらくの沈黙が続く。

****

「紫義さま。」
「なんですか?」

沈黙を破るように、里結が口を開く。

「紫義様・・・変わられましたよね。」
「え?」

突然の里結の言葉に、紫義は意表を突かれたとばかりに里結の顔を見る。

「僕が・・・ですか?」

里結は笑顔で頷く。

「私が初めてお会いしたときの紫義様は・・・穏やかでしたけど、どこか一線引いた感じの、そんな笑顔をされていました」

里結は、空を見上げる。
そして、続ける。

「なんだか、とても遠い気がしました。」
「遠い・・・?」
「はい。何かどこか遠い世界の人みたいで・・・」
「そうですか。」

紫義は少しうつむく。
そんな風に思われていたということは初耳だった。

「でも、今は・・・今は違います。」

里結は、先程よりも少し明るい声でいった。


「今は・・・心から。心からの笑顔で微笑ってくださいます」


そういうと、紫義のほうを向く。
紫義は顔をあげる。

「私は・・・今の紫義様の笑顔が・・大好きです!」

里結は、満面の笑顔になる。

「里結・・・」

紫義は、驚いた顔で里結を見る。
そして、やわらかく微笑む。

「・・・・・里結のおかげですよ。」

「え?」

里結は、予想もしていなかった紫義の言葉に、驚く。

「・・・里結が来てから・・・自然に笑えるようになったんですよ」

「紫義様・・・!!」

「ありがとうございます。」

それは、昔の紫義では、絶対にありえない、心からの笑みだった。

***


「星・・・キレイですね。」
「ええ。」

2人は星空を見上げる。

「あ、流れ星!」

里結が空を指差して言う。



「・・・紫義様みたい・・・」
「え?」
「いえ。何でもありません。」

里結は、いたずらっぽく微笑う。

「里結・・・僕ははっきりしないことはキライです。」
「えー?」
「隊長命令です。言いなさい。」
「ぷ・・・っ・・・わかりました。」
里結は、少しふきだしながら、答える。

「紫義様みたいだっていったんですよ。」

「は・・・?」

紫義は、ワケがわからないという顔をしている。


「紫義さまは・・・私の中の流れ星です。」

「流れ・・・星」

「はい。すごくキレイな、それでいて力強い、流れ星。」

「里結・・・」

「初めて会ったとき、私の心の中に見事に流れてきました。」

「里結・・・・!!」

紫義は、やっと意味がわかったのか、驚いた顔になる。

しばらくして、また微笑う。

「僕も、同じですよ。」
「え・・・?」

ぎゅっ

紫義は、里結を抱きしめる。

「紫義・・・様?」

里結は、少し戸惑ったが、すぐに嬉しそうな顔になる。


「・・・っ大好きです!!」

「・・・・僕も・・・ですよ。」





END





***あとがき

初の紫義ドリーム。
なにやら意味不明。
自分でもわけわからん。
数学の時間に現実逃避したくて書いたブツです。
題名に悩んだ結果、ありきたりの星でいこうと。(笑
あぁー・・・もうホントに自分がなさけないっす。orz
紫義様が壊れちゃってますし。
紫義様ファンの方、すみませんでした