「那岐ーご飯できたから風早起こしてきてー」
「えー…やだよ。面倒くさい」
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朝のひととき
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「あー…どうしてこうなるんだろう」
千尋に頼まれて、渋々、風早の部屋への階段をあがりながら僕はそうぼやく。
「全く…教師のクセに生徒より遅く起きるってどうなんだよ…」
ぼやきながらも、風早の部屋の扉を開ける。
「風早ー。メシだって。起きて。」
そう言って扉を開けると、まだベッドの中ですやすやと熟睡している風早が見えた。
僕は、ベッドのほうへ近づくと、もう一度声をかける。
「風早。」
返事はない。
気持ちよさそうな寝息が聞こえるばかりだ。
「まったく…。」
僕はため息をつくと、風早の布団をはがす。
「んんー…」
少し寒そうにしながらも、まだ風早は起きようとしない。
「風早!!起きろって」
もう一度、少し大きな声でそう言うと、風早はようやく目を開ける。
「んー…那岐…?」
「いつまで寝てる気だ。教師のクセに」
呆れてそう言うと、風早は僕のほうとは反対に寝返りを打つ。
…そしてまた寝息を立て始めた。
「…おい。まだ寝るのかよ」
「昨日遅くまで…採点してて…眠いんですぅ…」
だだをこねるようにそう言う風早。
しかし、起きてもらわない訳にはいかない。
「そんな事言ったってしょーがないだろ。ほら、起きろっつの」
僕が風早の体をゆすると、風早は「うぅー」と声をあげる。
そして、僕のほうを見ると、とんでもないことを言い出した。
「那岐がキスしてくれたら起きてもいいですよ。」
「は?」
予想外の言葉に、僕は一瞬固まる。
風早は、僕のほうをじーっと見つめている。
(この野郎…っ全然起きてんじゃねーか!!!)
「朝っぱらから何言ってんの。この変態教師。」
「してくれないんですか…?」
少し寂しそうに言う風早。
だが、そんな顔をしたって無駄だ。
「する訳ないだろ」
「じゃあ起きません」
「うわ。ちょっと待てって。」
風早は、再び布団をかぶって寝ようとする
…のかと思われたが、いきなり僕の腕をつかむ。
「な…っ」
腕をつかまれたかと思ったら、そのまま引っ張られて、布団に引きずりこまれる。
「ちょ…っなに…」
その瞬間、
静止の言葉をかけようと思った僕の口が、風早の唇によってふさがれる。
「ん…んんっ」
無理矢理風早を引き剥がすと、僕は慌てて布団を出る。
「いきなり何すんだこの変態!!」
風早は僕のほうを見ると満面の笑顔を浮かべる。
正直、かなり気持ち悪い。
「ご馳走様でした」
微笑みながらそう言うと、約束でしたから、と言って風早は布団を出る。
僕はもう抗議する気も失せて、ため息をつく。
「全く……早く下りてこないと、千尋怒るよ」
そうとだけ言って、僕は部屋を出ようとする。
「あ、待ってください那岐」
「…?」
そう言って風早は僕の近くに顔を寄せる。
「ちょ…っ近…」
「続きは、今日の夜ね」
僕の耳元で風早はそう囁く。
その意味を理解して、僕は自分の顔が赤くなるのを感じた。
「さ、早く行かないと千尋に怒られてしまいます」
風早は、さっき僕が言ったのと全く同じことを言う。
呆然としていた僕は、その言葉で我に返り、部屋を出ようとする風早を追いかけた。
「ちょ…ちょっと待て!!!やらないからな!!!」
ある朝の、さわやかな(?)ひととき。
~Fin~
::あとがき::
昨日に引き続き、なんか創作意欲がわいたので(笑
本当に、衝動的に、気ままに書いてしまった…orz
酷すぎる。
とにかく、キスと照れる那岐が書きたかったのです。
それだけなのです。
スミマセン。