「シン?」
シンの後ろから聞きなれた声が聞こえた。
「ルナ」
シンもまた、彼女の名を呼ぶ。
「どうしたの?こんなところで。」
「別に・・」
今シンがいるのは、シンの部屋のベランダ。
まだ秋とはいっても、夜はかなり冷え込む。
ルナマリアはそっとシンの横に歩み寄った。
「風邪ひくよ?」
「別に大丈夫だよ」
「・・・」
「・・・」
反応の少ないシンに、ルナマリアは心配の色を見せる。
しばらく、沈黙が続いた。
その沈黙に絶えかねて、ルナマリアが口を開く。
「なにしてたの?」
「・・・夜空を・・見てたんだ・・」
「夜空?」
ルナマリアは、そっと上を見上げる。
シンが、口を開く。
「俺たちさ。」
「ん?」
「・・ついこないだまであそこにいたんだよな・・」
「ああ。そうね。なんか変な感じよね。」
「・・・昔も・・」
「昔?」
「よく・・マユと見てたんだ。夜空・・」
「・・・・」
ルナマリアは、はっと気が付く。
シンがさっきから口数が少ないのは、このせいだったのだ。
妹のマユのことを思い出しているとき、シンはいつも無口になる。
「あんまり・・かわってないな・・」
シンが口を開く。
「そりゃぁ・・いつでも空は変わらないわよ」
ルナマリアが答える。
「・・結局、俺達のしてきたことってなんだったんだろうな・・」
シンは少し目を伏せる。
ルナマリアはシンのほうを見て、何かを言いかけた・・
が、言葉がつまって何もいえなかった。
ルナマリアもまた、顔を伏せる。
そしてまた、沈黙が続く。
・・・・・。
しばらくその沈黙が続いた。
そのとき、ルナマリアがふぅ、とため息をついた。
そして、ふっと顔をあげる。
「・・シン。あんたまたそんなこと考えてたの?」
そのルナマリアの言葉に反応して、シンが顔をあげる。
「・・あたしもさ、考えてたんだ。オーブに来てからずっと・・・・」
「・・・」
「・・けど、途中で考えるのはやめたの。」
「え?」
ルナマリアはまた空を見あげた。
「・・だって、そんなの考えてたってキリがないもの。・・あのとき私たちは、それが正しいって思ってやってた。そのときはそれでいいと思ってた。だから別にそれでいいんじゃない?人が何かをやるのに、いちいち理由なんかいらないんじゃない?」
ね、とルナマリアが微笑む。
「ルナ・・」
シンもまた、そっと微笑んだ。そして、言った。
「・・ありがとう・・」
シンの笑顔を見たルナマリアは再度微笑む。
そして、
「それとね。」
「ん?」
「・・そう思えるようになったのは・・あんたのおかげ。オーブに来てからあんたはよく笑うようになった。その笑顔みてたら、あぁ、もういっかって。だから、あんたのおかげ。」
ルナマリアは、少し顔を赤らめて、
そして、満面の笑みを見せて。
「私も・・ありがとう・・!」
ルナマリアがそう言った直後、ルナマリアはなにかに体をつかまれた。
「ちょ・・・っ!シン!?」
「・・・・・ルナ・・大好き・・」
「な・・なに言って・・」
「・・しばらくこうしてていい?」
「・・・嫌って言ったら?」
「それでも離さないから」
「・・バカ・・誰もそんなこと言わないわよ」
「・・うん・・」
ルナマリアはそっとシンの背中を抱きしめる。
シンもなおも強く、ルナマリアを抱きしめる。
「・・ルナ・・」
「ん?」
「俺と一緒に・・」
「いるわよ。」
「・・・ありがとう」
二人は再び夜空を見上げる。
希望に満ちたまなざしで。
夜空に光る星たちを。
未来を見据えているまなざしで。
はるか地平線の彼方を。
それは、未来のようだった。
〜fin〜
**管理人から**
はじめて書きましたシンルナ!
うわわわわわわ・・どうしましょうかよ・・この汚物・・
ほんとにUPしてよかったんだろうか・・
シンルナファンのみなさま、すみません。シンとルナをこわしてしまいました!!
最後の「それは未来のようだった」は、私の大好きな合唱曲、「未来」の歌詞からとりました。
すごく好きな曲で、どこかに使おうとずっと思っていたので。
ちょっと内容とあってないかもですが、無理やりいれました。(ぉぃ
管理人、実は合唱曲フェチです。(ぇ
合唱曲、好きな曲ありすぎて、いつも合唱コンクールの選曲のとき迷ってます。
来年のターゲットがもう決定してますから。(ぇ
4曲もあります。(死)そのなかから選びたいです!!(来年も選曲する気なのかよ)
え〜とりあえず、こんなものを読んでくれて、どうもありがとうございましたぁ♪