君といると、
なんだか暖かいんだ
陽だまり
「那ー岐っ」
「ぅわっ!!」
学校での昼休み。
いつものようにボーっとしていた僕は、突然目の前に現れた顔に、驚き声をあげ
てしまった
「…なんだ千尋か…。ビックリさせるなよ」
それが千尋だと認識して、とりあえずほっとため息をつく。
「那岐がボーっとしてるのが悪いんじゃない!」
千尋はそう言ってむくれてみせた。
「あー…悪かったって。……で、何だよ?」
「あ、えっとね、今日の夕飯の買い物のことなんだけど…。」
「ああ…。そういえば僕が当番だったっけ。」
僕はふと思い出したようにそう言う。
「そうなんだけど…今日は私も一緒に行こうと思ってるの」
「…別にいいけど。何で?」
不思議そうに言った僕に対して、千尋はあきれたようにため息をつく。
「何でって…今日はクリスマスイブでしょう?またうちでパーティーするって風
早言ってたじゃない」
「…ああ。そうだったね…そういえば」
今の今まで忘れていた
まぁ、僕はそういったことに興味をもつほうじゃないし。
「那岐ってば…いつもそうなんだから。」
千尋は再び呆れてため息をついた。
「じゃあ、放課後待っててね」
「ああ。わかった」
そのすぐあと、昼休みの終わりを告げる予鈴が鳴ったので、僕らは教室に戻った
。
**
「あとはー…これと、これ。」
「…どれだけ買う気だよ…。」
千尋は買い物に来るといつもこうだ。
すごく時間がかかる。
まぁ、女の性ってやつなのかもしれないけど。
「…うん!これで終わり!待たせてごめんね。那岐。」
「別にいいけど…」
会計を終えると、予想通りすごい荷物になった。
全く…荷物持ちさせられる僕の気持ちにもなってほしい。
「那岐…ごめんね。重くない?」
「……重い。」
千尋がすまなさそうに言うので、少し刺々しく答えてみる。
すると千尋は予想通り、もっとすまなさそうな顔をする。
全く…千尋は自分勝手だけど、こういうところで優しいから憎めない。
つい愛しい、と思ってしまう。
「ごめん…やっぱり半分…」
「いいよ。別に。大丈夫だって」
そんな風に言う千尋が可愛くて、少し苦笑しながら答える。
「…ありがとね。那岐。」
千尋はしばらくはやはりすまなさそうな顔をしていたが、僕につられたのか、や
がて微笑んでそう言った。
やっぱり、千尋の笑顔は、好きだ。
こんなこと、絶対口には出せないけれど。
「あ、ねぇ那岐見て!」
ふと、千尋がそう言って指差した先には、
クリスマスに合わせてライトアップされた木があった。
「綺麗だねー…」
千尋は立ち止まって、ツリーを見上げている。
その横顔は、僕の好きな、千尋の笑顔だった。
「ね、那岐!」
千尋はそう言って僕のほうを向く。
その満面の笑顔が、愛しくて。
僕もつられて笑顔になってしまう。
「…可愛いな。千尋は」
千尋の頭を撫でながら、思わず口を出たその言葉に、千尋は驚き、そして赤くな
る。
「い、いきなり何?」
「…いや、なんでもない。」
千尋が驚くのも無理はない。
言った本人ですら驚いてるんだから。
僕は急に恥ずかしくなって、千尋から目をそらす。
しばらく、そうしていたのだろうか。
沈黙を破ったのは千尋のほうだった。
「ねぇ、那岐、帰ったら、うちでもクリスマスツリー飾らない?」
「ああ。そう言えばここ何年か出してなかったね。」
そんな他愛ない会話のおかげで、やっと千尋の顔を見ることができた。
「いいんじゃないか?風早とか喜びそうだし。」
「…ぷっ…確かに。」
喜ぶ(?)風早の図を二人同時に思い浮かべ、笑いあう。
「…帰ろうか。」
「ああ。」
そしてまた、歩き出す。
「那岐、寒くない?」
「いや…別に。」
千尋は気づいてないんだろうな。
僕にとって、千尋の笑顔が一番あったかいんだってこと。
外は確かにさむいけど、千尋といると、なんだか暖かくなる。
まるで、陽だまりの中にいるような。
だって、君は、僕の陽だまりの場所だから。
fin
*言い訳*
とりあえず、皆様
メリークリスマス!!
クリスマスということで、とりあえず書きました!!
一応フリーなので、煮るなり焼くなりご自由にどうぞー!(いらないと思いますが)
超短時間で書いた代物なので、色々おかしいです。
一緒にお買い物♪と、ちーちゃんの荷物持ちをさせられる那岐が書きたかったん
です!一応(笑)
なのにいらない部分多すぎじゃんとかそこは突っ込まないでください(汗
ではでは!皆様にも良いクリスマスが訪れますように!
2008年12月24日
如月神無 拝