暗い暗い闇のせかい。

ずっとさ迷っていた。

すべてが怖かった。

光があるはずもないその世界で

光を探していた――・・求めていた・・

ずっと・・

すっと・・・

++

light -光-

++

「葉!葉!」
ふと愛しい人の声が聞こえ、目をあける

「あ、起きた。」
「裕生ちゃん・・」
葉もまた、彼の名を呼ぶ。

「よかった。なんかかかりうなされてたから・・」
「え・・」

夢の内容はよく覚えていない・・
否、覚えていたくなかった。というのが正しいのか。

「大丈夫?」
「え、あ、うん。」

返事は返すものの、汗はびっしょり、気分も少し悪い。
大丈夫といえる状態ではなかった。

「・・大丈夫じゃないでしょ?こんなに汗かいて・・」

それに気づいたかのように裕生が口を開く。

「どうした?また怖い夢でもみた?」

どうやら見透かされているようだ。
葉はこくりとうなづく。

「よく・・覚えてない・・真っ暗なところっで・・とにかく真っ暗で・・」

口に出すと余計に怖くなった。
その続きを思い出しそうで・・

「・・そう・・いいよ。それ以上は・・」

やはり裕生には何もかも見透かされている気がする。葉はそう思った。

「でも・・葉・・」
すこし悲しげな顔で、裕生が再び口を開く。

「なに・・?」
それに、葉もまた不安そうな顔で答える。

「・・もうそろそろ・・越えていかないと・・いけないと思うよ?」
「・・・・」
「いつまでも過去のことをひきずって・・だからそういう夢をみる・・それは葉が弱いからだろ?」
「・・・・」

わかっている。
何度も何度も自分に言い聞かせてきたことだ。

「・・・わかって・・る・・」
「・・・」
「でも・・・」
「葉?」
下を向いた葉を心配するかのように、裕生は声をかけた。

「でも・・やっぱり・・怖い・・」
葉の手に、ポタリと雫が落ちた。

「また・・また一人になったりしないかって・・不安で・・」
「葉・・」
裕生はうつむく葉の頭をそっとなでた。

「バカだな。葉は」

「え・・」

”バカ”と言われて、葉は頭をあげる。

「葉は・・もう一人になんかならないだろ?兄さんや父さん、ツネコおばさん、それに西尾や佐貫、天内さんだっている。絶対一人になんかならないさ。・・・それに・・」
裕生は少し顔を赤らめた。

「それに・・僕だって・・葉を一人になんか・・絶対させない・・」
「裕生ちゃん・・」
「誰が葉から離れていこうと。僕だけは・・葉の側にいるから・・」
裕生は赤面しながらも優しく微笑んだ。

「裕生ちゃん・・」
「だから・・もう大丈夫だろ?ほら。もう寝ろ。明日起きられないよ?」

裕生は葉に布団をかける。

「・・・大丈夫・・ここに居るから。」
裕生がそう言うと、葉は安心したような顔をした。

「おやすみ。葉。」

「おやすみなさい。」


++


暗い暗い闇の世界で、ひとりさまよっていた

あるはずもない光を探して・・

求めて・・

ずっとずっと・・

そして、やっと見つけた。

暖かくて・・優しくて・・

とても大切な・・



一筋の光を―――・・



                 〜fin〜




あとがき

うわっはっはっはっは・・・・。
笑うしかねぇよ。なんだよコレ。今までどこに眠ってやがったんだよ。
知ってる人はまぁ、話の内容わかると思いますけど、
シャドウテイカーなんて知ってる人いるかな・・・?電撃文庫の小説なんですけど・・。
全5巻で、友達から借りて読んでました。
その最終巻を読み終わってどうしても書きたくなった・・・・んだと思います。
感動的でした!!とにかく泣いてました。万博会場で。(笑
そしたらアメリカ人に声かけられてあせりましたー・・・。(笑
シャドテイは、小説のなかではかなりお奨めします!!